角換わり腰掛け銀の最新形?豊島将之 八段 vs 森内俊之 九段!【棋譜並べ#4】

今回は、2017年9月28日に東京将棋会館での棋王戦の一局で、豊島将之 八段 vs 森内俊之 九段の将棋を並べていきます。

どちらが勝つのか、楽しみな将棋ですね。

それではさっそく、並べていきます。

豊島将之 八段 vs 森内俊之 九段

本局は、角換わり腰掛銀ということで、現代将棋の最新系をみることができる一局となりました。

先手の豊島八段は、もはや定石と化した4八銀、2九飛車型に組み、後手の森内九段は6三金型で後手番ながら攻撃的な姿勢です。

ここから△6五歩と仕掛け、後手から戦いを起こします。

△6五歩以下、▲4五桂といきなり跳ねて、△4二銀▲6五歩△4四歩▲6四歩△同金▲7一角と進み次の図になります。

まさに現代チックな激しい攻めですね。

しかし、5二飛で次の攻めが難しいように見えますが、、

次の▲6二歩が攻めを継続する好手でした。

よくある筋ではありますが、こうして指されてみると嫌なもんですね。

しかし、森内九段も負けじと攻め合います。

以下、△6五桂▲6一歩成△8五角と味良く打ちます。

この角は△5三桂成をみせつつ、▲6二とを防ぐ攻防の角で、まさにプロの一手といった感じですね。

これで手が無ければ後手が良いのですが、この後の先手の攻めが巧妙でした。

以下、▲6二と△同角▲8二角成というピッタリな攻め手順があり、先手が有利になります。

8二角成とした手が、金と香の両取りなので、当然△6三歩と受けますが、▲9一馬で香車をとります。

以下、△7七桂成▲同金と進んで、後手から有効な攻め手がなくなってしまいました。

こうなってしまうと、桂馬を取り返したくらいでは差を埋められそうにありませんね。

後手は自然に受けていたようなのに、なぜこうなってしまったのか、不思議なものです。

以下、△7五歩▲同歩△5一飛▲8二馬△4五歩▲4四桂と進みます。

ここで形勢判断をしてみます。

駒割りは先手が銀損ですが馬を作っていて、桂馬が急所に効いています。

駒の働きは、先手には遊び駒がありませんが後手は飛車と角が遊んでいて、狙われやすい格好です。

手番は後手ですが、受けにも攻めにも有効手が難しく、これははっきり先手が良いといえると思います。

以下、△3三金とかわしますが、▲7二馬△8四角▲2四歩△同歩▲9四馬△7三角に▲8三馬△9一角と一歩補充しながら角を狙い、角を完全に封じ込めました。

以下、▲9五歩△6五桂打▲7六金△8六歩▲9一香成△8七歩成▲2三歩と、先手は急所のと金を許して攻めを加速させていきます。

普通は怖くて8七のと金なんて絶対に許さないところなのですが、先手はかなり強気で若々しいですね。。

これで勝てると読んでいるところも凄いところです。

以下、△4三銀▲7三馬△4四銀▲5一馬△同銀と進みました。

いくら金がないと詰まない格好とはいえ、この玉型で桂と角を渡すなんてアマチュアではなかなか指せない手ですね。。

しかし、この飛車打ちで8七にいる唯一の攻めのと金を外されそうになり、後手は詰まない玉を攻めざるを得なくなりました。

以下、△8八角▲6八玉△4二玉▲2二歩成△9九角成▲4五歩△4六香▲4四歩△4八香成と進みます。

この局面では、後手玉が詰みになりました。

最後の△4八香は形作りという手で、まだ△同馬としていれば詰みではなかったのですが、これ以上指しても意味がないという読みだったのでしょうね。

確かに、▲4四歩となった局面では先手が優勢で、プロ同士の対局では相当ひっくり返ることのない優勢ですので、負けを認める手を指されたというところですね。

以下は、数手指して後手の森内九段が投了し、先手の豊島八段が勝利を収める結果となりました。

本局の解析結果

これはすごい解析結果になりました。

先手の豊島八段、一致率65%で悪手疑問手ナシ。一方の後手森内九段も一致率54%で悪手0%。

やはりプロの対局はソフトで解析するだけでも強さが伝わってきます。

こちらが形勢グラフになります。

終盤で最後の形作りの手を指すまでは、けっこう接戦だったのですね。

点数的には、先手が700点ほど良いくらいでした。

アマチュア同士であればいくらでもひっくり返る点数ですが、プロ間でその差がつけばもう負けということですか。

お互い、悪手を指したわけでもないのに、勝敗がついてしまう。プロの将棋はほんとうに厳しいところなのでしょう。

本局は角換わり腰掛銀でしたが、非常に勉強になる一局でした。

腰掛銀の将棋は難しいので避けていたところはあるのですが、実戦でも指してみようかと思います。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

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